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D-REPORT GUIDANCE

糖尿病網膜症の管理と
眼科受診間隔

糖尿病専門医 土井 邦紘 どい くにひろ

土井内科医院院長(京都府)
日本糖尿病学会専門医
研修指導医
全国臨床糖尿病医会 顧問(前会長)
日本臨床内科医会
学術委員会内分泌・代謝班 班長

眼底検査は、どういう頻度で検査をするのがよいでしょうか。
また自院での実施は無理な場合、眼科を紹介する際の留意点や連携方法などお教えください。

日本糖尿病学会編集の「糖尿病治療ガイド」に記載されていますので紹介します。
原則的には眼科医に定期的に診察を依頼する。受診間隔は以下が目安となります。

●正常から単純網膜症の初期(毛細血管瘤、点状出血)まで・・・・・・1回/年
●単純網膜症の中期(斑状出血、少数の軟性白斑)以降・・・・・・1回/3~6か月
●増殖前網膜症以降は状態により・・・・・・1回/1~2か月


 眼科への紹介は同じく糖尿病学会、糖尿病協会、糖尿病眼学会が発行しています「糖尿病手帳」あるいは「糖尿病眼手帳」などを利用されると便利です。その際には、治療法、糖尿病合併症は言うまでもなく、他の合併症も記載されると眼科医にも役立ちます。