制作協力：日本臨床内科医会

　私が糖尿病にかかわる看護師を目指したのは、看護学生時代のボランティアで小児糖尿病サマーキャンプのスタッフとして参加した事がきっかけでした。学生でしたが、子どもたちとのかかわりの中で、病気と向かい合い自分で考えて生活し、元気に遊ぶ姿に、私も何かしてあげたいと感じ、糖尿病にかかわりたいと思うようになりました。
　その後大学病院で糖尿病療養指導士（CDE）を取得しました。結婚退職後にはそれまでの病棟勤務の疲れもあり漠然と糖尿病看護から少し離れようと考えていましたが、たまたま自宅近くに糖尿病専門クリニックがあったという理由で再就職してしまいました。しかしそこで偶然にも、学生時代のサマーキャンプに参加していた男の子が通院していて、十数年ぶりの再会となり、とても驚きながらも糖尿病が結ぶ不思議な縁を経験しました。
　またそこから、外来での糖尿病看護を学び始め、いままでの自分の経験はまだまだ足りないと改めて自覚し、現在は「常に勉強」の気持ちで患者さんと接しています。

　CDEの資格更新では単位を取得するためにいろいろな講演会や学会に参加しなければいけません。2人の子育てをしながらでは大変ですが、学会では以前働いていた病院の先生や療養指導士の仲間に会えて、情報交換ができて有意義なものになっています。
　また研究会などでは他の施設の方がたと一緒に会の世話人などやらせてもらえる機会があり、いろいろな施設の療養指導を聞くことができて自分の施設でも参考になっています。クリニックに勤務していると、なかなか他の施設のスタッフさんとかかわりをもつ機会がむずかしいと思っていましたが、CDEの活動を通してさまざまな出会いと、つながりをもつことができてとてもプラスになるものと感じています。
　今後も患者さんにとって一番良い療養指導ができるように、情報交換や講演会に参加し勉強しながら頑張りたいと思っています。