Home>バックナンバー>2016夏号TOP>>Take Home Message

Take Home Message
〜実地医科へのワンポイントアドバイス〜

治療困難例に潜む低血糖

 幾多の薬剤を用いても治療が困難で、間食や嗜好品、甘いものの摂取が多い患者には、顕性~不顕性の低血糖が潜んでいることが多い。血糖降下作用の高い攻めの薬剤を中止し、低血糖を回避した治療法への変更が求められる。

『低血糖』患者自身が振り返る指導を!

 血糖が高いとき、患者さんは「今日は●●を食べたから…」「運動しなかったから…」と自分の生活の中でのさまざまな理由(言い訳?)を話してくれます。
 一方、低血糖時は「▲▲を食べました」「ジュースを飲みました」など、対処の話だけで終えていませんか。低血糖を起こした際にも、その前の生活を振り返り、原因を考えることが大事です。
遅野井 健 おそのい たけし

那珂記念クリニック院長
日本糖尿病学会専門医・研修指導医
日本糖尿病協会理事
茨城県糖尿病協会会長

道口 佐多子 どうぐち さたこ

那珂記念クリニック副院長
日本糖尿病療養指導士
茨城県糖尿病療養指導士会会長