●シックデイ時における
糖尿病治療薬とインスリン療法の対応●

具体的な対応については、事前に医師の指示を確認することが望ましい。
❶、❷いずれの場合も、血糖自己測定値を参考にしてインスリン療法への切り替えが必要となることもある。
*basal-bolus療法を行っている2型糖尿病
内因性インスリン分泌が枯渇している場合が多いため、基礎インスリン(持効型溶解インスリン、中間型インスリン)は、全く食べられないときでも原則として減量しない。追加インスリン(超速効型インスリン、速効型インスリン)は、食事量および血糖自己測定値に応じて増減する。食欲が低下している場合は、食直後に食事量を把握した上で、超速効型インスリンを食直後に注射することも考慮する。
*混合型1日2回注射
食事量や血糖自己測定値に応じて増減する。
*持効型溶解インスリンのみ
持効型溶解インスリンの量は原則として減量しない。ただし、食事が全く摂れない場合には、低血糖を回避するため医師の指示により中止することもある。
シックデイの対処は、まず最初に患者自身で対応する必要がある。次号では、患者に指導するべきシックデイルールを中心に解説する。