Home>バックナンバー>2016春号TOP>施設紹介レポート

 せいの内科では、まず患者と家族に糖尿病の自然歴のファイル教材などを使用して指導する。民間療法だけを頼るのではなく、症状がなくても治療を継続する必要があると患者に理解してもらうことが大切だ。実地医家の先生方は、製薬会社制作のパンフレットなどを活用するのもよいだろう。

 また、せいの内科では、糖尿病連携手帳の積極的な活用を促すべく、ジッパー付きのファイルを患者にサービスで提供し、お薬手帳、教育用のパンフレット、診察券、保険証などをひとまとめにするよう工夫している
 せいの内科の調査によると、診察時に毎回糖尿病連携手帳を持参する患者は、そうでない患者に比較して、血糖コントロールが良いという結果であった。糖尿病では眼科や歯科などとの連携も欠かせない。手帳の活用は、患者の治療意欲向上だけでなく、他科や調剤薬局と治療情報を共有でき、医療連携に大きな意味を持つ。