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 「糖尿病診療は、他の疾患以上に診療経験や医療者自身のキャパシティが問われる」と清野先生は語る。急性疾患で痛みなどの症状がある場合、患者は協力的、意欲的に治療に取り組む。
対して、糖尿病のような慢性疾患は、患者にいかに前向きに治療に臨んでもらえるかが重要だ。そのためには、心理的なテクニック、コーチングやエンパワーメントの活用が大きな助けになる。糖尿病患者では、病気を受容できなかったり、薬物療法やインスリン注射に抵抗感を持っている患者も少なくない。そのような患者には、エンパワーメントや「さまざまな質問法」で、患者自身の気付きを促すことが有効だと清野先生は語る。